佐賀競馬、馬ふん堆肥生産開始!近隣農家や来場者に無償提供
佐賀競馬を主催する佐賀県競馬組合が、競馬場敷地内に馬ふん堆肥化施設を設置し、馬ふん堆肥の生産を開始しました。
佐賀競馬場では、700 頭余りの競走馬から相当量の馬ふんが発生しており、これら馬ふんは、これまで県内外の堆肥化施設に運搬されるほか、半分以上は焼却処分されており、処分経費の増大が進んでいたことから、馬ふんの処分コストの低減と地域農業への利用拡大を目的に堆肥化施設を整備しました。
競馬場南側の旧駐車場に設置された堆肥化施設は、事業費 315 百万円、面積は 1,225 ㎡(49m×25m)で、一次・二次発酵槽、悪臭吸着槽、ストックヤード等の 14 区画を配置して、臭気対策や排水対策にも配慮し、年間 656tの堆肥生産を見込んでいます。
今年3月末に完成した馬ふん堆肥化施設では、4月から馬ふんの搬入を開始し、発酵を促す切り返し作業を行い、約3か月で完熟堆肥を順次生産するサイクルとなっており、主に土壌改良材として有益に活用いただけるものと考えています。
生産した堆肥は、事前登録の上、堆肥化施設へ運搬車両でお越しになられる県内近隣農家を中心に、また、ホームページ等でお知らせする特定日には競馬場来場者にも『パッカルくんのおとしもの』とネーミングされた 2kg 入り小袋を限定数、無償で提供することとしています。
競馬主催者自らが堆肥生産し、農家等へ無償提供するのは全国初の取組みとなります。競馬場から生まれる貴重な地域資源を活用することで、地域社会への貢献とファンサービスに今後とも取り組んでまいります。
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